キャリアを知る 技術・製品開発、海外でのマネジメント……新たな挑戦をするたびに、違う自分を発見しながら成長してきた。 マーケティング部 内御堂 元 2002年入社 電気工学専攻修了

PROFILE

学生時代はリニアモータやFA向け電磁気系技術を研究。就職では家電メーカー、電機メーカーなど様々な企業を回るうちに、製造機器のコア部品メーカーであるSMCの技術力に興味を持った。加えてオートスイッチなど電気系技術に力を入れていこうとしていることを知り、入社を決めた。

2002年

基礎研究から製品開発まで手がけ、多くのことを吸収

オートスイッチ(※)の開発プロジェクトチームに配属され、近接センサの開発を担当しました。近接センサはSMCが初めて手がける製品だったため、基礎研究からスタートし、2004~05年は製品開発を行いました。学生時代からコイルの研究をしてきたため、それを活かし基礎研究から開発までひとつの製品を一貫して手がけながら業務を覚えることができたのはラッキーでした。会社には自分のポリシーを持って色々なことにチャレンジしている先輩が多く、仕事で関わらない人たちともオフィスや飲み会で仕事への取り組み方などの話を聞き、多くのことを学びました。この頃はとにかく多方面から色々なことを吸収し、何でも自分で試して経験を積もうとしていました。

生産ラインにおいて目の役割を担う位置センサの中で、シリンダの駆動位置を検出する部品。近接センサはその構成部品で、物理的に触れなくても対象物が近づいただけでON/OFFの切り替えができる。

2005年

試作から量産への急展開で、チームワークの大切さを学ぶ

近接センサが試作の最終段階に差しかかったとき、フランスに上司と出張し、客先であるフランスの自動車メーカーの責任者と打合せをすることになりました。驚いたのは提案に対しその場でOKが出ただけでなく、300台至急製造してほしいと依頼されたこと。急いで帰国し、製造部や生産技術部に依頼して生産体制を整えてもらい、技術部では部長にお願いしてエンジニア10人による生産支援を得ることで、なんとか納期に間に合わせることができました。SMCには部署の壁を越えて協力する気風が根付いており、新米エンジニアの緊急依頼を快く受けてもらえことに感動。この経験を通じて信頼関係やチームワークの大切さ、全社一丸でお客様に対応するSMCのポリシーを学びました。

2006年

開発業務に慣れ、営業との連携による開発を学ぶ

近接センサの開発が終わり、量産が軌道に乗ったところで、オートスイッチの新製品の開発担当に任命されました。開発業務にも少し慣れて、組織の中で自分がどうしたら効率よく動けるかを考え、スケジュールを守るために多くの人たちと調整をしながら業務を進めることができるようになっていきました。また、お客様のニーズに応える製品をつくるため営業と話し合ったり、お客様に一緒に訪問したりといった営業との連携も増えました。SMCには営業と開発が年齢に関係なく、率直に意見を言い合える風土がありますが、現場での豊富な経験を持つ営業担当の意見は、若手開発エンジニアにとって学ぶべき点が多く、いつも「なるほど」と感動しながら楽しく仕事をしていました。

2008年

ヨーロッパで試行錯誤しながら現地での信頼関係を構築

イギリスにある「ヨーロッパ技術センター」に赴任。電気グループのリーダーとして、日本と現地を結び、現地人マネジャーと協力して現地エンジニアの業務をサポートするという、全く初めての役割を経験しました。彼らに様々なことをお願いしなければならないのですが、文化の違いや私の経験不足もあって、なかなか受け入れてもらえず、最初のうちはかなり苦労しました。そこで細かいことをいちいちお願いするのをやめ、「どんどん私を使ってくれ」というスタンスに転換。困ったことがあったら何でも相談に乗り、自ら率先して行動することができました。すると相談してくれる人が増え、業務の進行やセンター全体の状況も見えるようになり、様々なことが円滑に動くようになりました。国は違っても「仕事で成功したい」という気持は同じであり、人を動かしたいならまず心を開いて付き合うことが大切だということを学んだ期間でした。

2010年

マネジャーをサポートしながら組織を動かすスキルを磨く

現地の電気グループのマネジャーが、ヨーロッパ技術センター長に昇進し、彼にサポートを求められる部分が大きくなり、私が日本の技術部と連携して、電気グループの業務進捗管理や成長計画などを担当するようになりました。そして3年後、グループの中で最も若いエンジニアが成長し、新たなマネジャーに就任。新たな役割にやる気満々でしたが、年上のエンジニアたちに対して、なかなかリーダーシップをとることができません。そこで彼らのやり方を尊重し、モチベーションを維持しながら、SMCの開発手順を浸透させていく方法を、この若いマネジャーと二人で必死に考え、なんとか業務を軌道に乗せていきました。また、SMCのマネジャーとして成長してもらうために、日本と毎日コミュニケーションをとり、欧州の客先への同行訪問、日本でのマネジャー研修への参加などを実施し、私が果たしていた役割も彼に引き継ぎ、電気グループの成長を託せるところまで持っていくことができました。こうしたマネジャーのサポート、新規マネジャーの育成を通じて、何より私自身が人と組織を動かし、成長させるスキルを磨くことができました。

2014年

マーケティングという分野で全く新しい可能性に挑戦中

日本帰国に際し、本社マーケティング部に着任。本社は国内外から多くの人と情報が集まり、会社の方針が打ち出されるところですから、多くのことを吸収し、会社全体に貢献できるよう成長していきたいという気持ちで、新たな業務にチャレンジしています。今の目標はまずマーケティングのエキスパートになること。世界シェア1位のSMCには、それにふさわしいマーケティングシステムが必要です。様々なマーケティング手法をふまえ、SMCらしいオンリーワンのシステムを作り上げていく一翼を担いたいと思っています。その先の目標はまだ見えていませんが、イギリスでマネジメント的な役割が担える自分を発見したように、これからさらに色々な経験を積みながら、自分の新たな可能性を発見していきたいですね。